柏のダイダラボッチ伝説 左右の足跡/「イボ弁天」と厳島神社
ダイダラボッチ左右の足跡/「イボ弁天」と厳島神社
ダイダラボッチ
それは、巨人…
でいだらぼっち、だいらんぼう、だいだらぼう、でいらんぼう、だいらぼう、デエダラボッチ、デイラボッチ、デイラボッチャ、デーラボッチャ、デエラボッチ、デーラボッチ、タイタンボウ、デエデエボウ、デンデンボメ、ダイトウボウシ、レイラボッチ、ダダ星、おおきいぼちゃぼちゃ、大太法師、大太郎坊、大人弥五郎。
など、日本全国に等様々な呼び名がある。
柳田國男の『ダイダラ坊の足跡』によると、掻き集めた土で山を作り、足跡に水が貯まり湖沼を作ったという伝承が日本各地に残っている。
そして柏にもダイダラボッチ伝説が存在する。
柏のダイダラボッチはでいだらぼっちと言われ、布施村のお寺の法師が大きくなってしまった説や布施村の近くに住んでいた、でいだらぼっちと呼ばれる大男が村と子供を助けるために巨大化した説。
さらには、地響きと共に嵐が来て外を見たら巨大な足が通り過ぎていった説などがある。
そして、あれは嵐が吹き荒れる日だった。
俺は、仕事で柏の街にいた。
夜、ホテルの窓から外を眺めると巨大な足が通り過ぎて行くのが見えた。
夢か…と思い眠りについたが、翌日になり昨晩の巨大な足が気になった。
俺は、足が見えた方へと向かってみる事にした。
そこには、柵で囲われた池があった。
イボ弁天という弁財天のようだ。
そして弁天の由来が書かれた看板を見てみると其処には…
デーダラボッチの右足跡だと書かれている。
間違いない…
これは足跡だ…
昨晩見た巨大な足は、でいだらぼっちだったんだ…
胸のわくわくがとまらない…
他にも足跡があるかもしれない…
俺は、巨大な足が進んで行った方へとさらに向かった。
するとまた柵に囲まれた弁財天があった。
弁財天へと近づく
「厳島神社」「俗ニ弁天様」と書かれてる。
辺りを見渡す…
何も情報がない…
しかし足跡のような凹みがある…
俺は、グーグルに問いかけてみた…
「柏、デーダラボッチ 足跡 厳島神社」
ビンゴ…
やはりこれは、デーダラボッチの左足跡…
まだ存在していたのだなデーダラボッチ…
幼い頃、ゲゲゲの鬼太郎のダイダラボッチで恐怖した事を思い出した。
俺は、身震いし、しばらく神社の前に立ち尽くした。