名の無い神社にひっそりと鎮座する金精神/成田市青山 石神大明神

成田市青山 石神大明神
ある晴れた日、俺は成田の田舎道にいた。
何故こんな場所に行ったのかは、よく覚えてない…
しいて言えば、呼ばれたのだ…
誰に?
わからない…
しかし確実に呼ばれた気がした。
突如、道に現れた鳥居…
胸騒ぎ…
鳥居には、何も書かれていない…
鳥居の奥には、鬱蒼とした森が広がっている。
俺は、吸いこまれるように鳥居の奥へと入っていった。
鳥居の中は、円状のスペースが広がっていた。
中心には、巨木がそそり立っている。
高鳴る鼓動…
木を中心に左回りに進んでいく。
木の裏筋…じゃなかった裏側に辿り着くと
其処に、男性の神様がいきり立っていた…
あなたが…俺を…
俺は、神に問いかけた。
返事は無い…
しかし間違いなく俺は、下腹部に熱い物を感じた…
俺は無意識の内に手を合わせていた。
頬をつたう涙。
そそり立つ立派なお姿に俺は感動していた。
帰ろうとした時。
呼び止めれた気がした。
振り向く。
神様の裏筋…じゃなかった裏側には、石神大明神と書かれていた。
また、会いにゆきます。