数十基のトーテムポールが立ち並ぶ異界の地/流山運動公園
流山運動公園
数年前、俺は何かに誘われるように流山の地にいた。
どこからともなく聞こえてくる精霊達の声。
声の方へと向かう。
流山運動公園…
何故こんな所から精霊達のざわめきが聞こえてくるのだ…
森を進み奥へと進んで行く。
森を抜けた。
視界に飛び込んで来たトーテムポール群…
これはいったい…
精霊達の声の正体は、これなのか…
トーテムポールへと近づく…
感じる狂気…
聞こえてくる呻き声…
雨ざらしに放置され腐りゆく己の姿を悲観しているようだ…
さらに奥へと進む…
まるで異世界にでも迷い込んでしまったようだな…
異様な雰囲気に背筋に冷たい物を感じる。
姿を続々と現す八百万神々…
皆、腐り撤去されゆく自分達の未来に悲観し呻いている…
未来…
希望…
宇宙…
カリン塔…
神…
神々の体は、腐り消えゆこうとしいてる。
無くなろうとしている異世界。
そこでは、修繕、補修を願う精霊達の声が聞こえてきた。