噂の店 中華屋なのに本格インドカレーが美味い店/柏「中華大島」
シャヒジャルカレーが有名な柏「中華大島」
町中華…
それは、イデオロギー
そしてノスタルジー
遠い記憶…
ソウルフード…
暖かい家族との思い出。
カレー
インドで生まれ各国にそれぞれのスタイルがあるスパシーな料理。
それは、アイデンティティ…
おふくろの味。
各ご家庭で味の違うオリジナル文化…
そんなイデオロギーとアイデンティティが融合した店が柏にはある。
あれは、寒波が吹き荒れ身も心も凍るような寒さの日だった。
柏で、仕事を終え帰ろうと思った時の事。
一件の中華屋が目に入った。
ほう…いい感じに燻されシェードだな…
少し気になり、道路を渡る。
看板に目をやる。
いいね…美味そうな雰囲気…
せっかくだし食って帰るかな。
店内に入り席に着く。
表の雰囲気とは裏腹に、店内は小奇麗にリフォームされていた。
もっと油でベトベトの床をイメージしていたので拍子抜けだ…
壁のメニューに目をやる。
壁の隅には、テレビ。
そして手書きのメニュー。
昔ながらの中華屋の雰囲気は残されているな…
ラーメン安いな…いいじゃない。
視線を右へとずらしていく…
しかしここで、俺は異変に気が付いた…
カレーだと…
しかもなんだインド、シャヒジャル、カシミールに水素水…
水素水!!
さらには珈琲付き…
なんだこの…お洒落なカフェのようなメニューは…
町中華屋だと思っていた俺は、意表をつかれ腰をぬかした。
背後から突如店員の声…
「ご注文どうします」
放心状態の中、虚をつかれた。
「シャ…シャヒジャル…カレー」
反射的に、甲高い声で答えてしまった。
くっ恥ずかしい…きょどっちまったぜ…
しかもシャヒジャルってなんだよ…食った事ねーし想像もつかねー。
中華屋で謎のカレーか…失敗したかもな…
俺はそう思っていた。
ほどなくしてカレーがテーブルに置かれる。
こっこれは…
本格的だな…
カレーを、おそるおそる口へと運んだ…
うっ…うまい!
こいつは…本格的な…ホンマもんのカレーだ。
付け合せの漬物も本格派…
町中華の変化球かと思ったら本格派のストレートやん…
完全に当たりだ…
俺は一気にカレーを胃へと放り込み。
口の中に広がる余韻を楽しみながらコーヒーを嗜んだ。
しかしまだ小腹が減っているな…
そこでレモンハイとモツ煮込みを追加。
煮込みを口へとやる。
うま!
これは…本格派の町中華の煮込みや…
プロ呑兵衛達が好きな煮込みや…
町中華も楽しめ、煮込みで飲みも楽しめ、本格派のカレーも楽しめる…
まさに、和洋中折衷…