焼き鳥をセルフスタイルで喰らう店/鶯谷駅「ささのや」
鶯谷駅「ささのや」
焼鳥…
それは胃袋の欲求を最高に刺激する最高の酒の肴。
屋台の焼き鳥屋…
プレハブの焼き鳥屋…
スーパーの入り口にいるワゴンの焼き鳥屋…
路面の焼鳥屋…
全部違って全部良い…
見かけたら食べずにはいられないのが焼鳥屋…
鶯谷を散歩した帰りだった。
駅へ向かい歩いていると、焼鳥の良い匂いが鼻の奥を刺激した。
匂いの先に、視線を向けると人だかりが出来ている。
看板には「もつ焼き」「やきとり」「一串70円」の文字が見える。
70円か…安いな…
店の前で足を止める。
外は前金と書かれている。
鼻の奥を刺激する良い匂いが、胃へと伝わり欲求が押し寄せてくる。
食べたい…
焼き場の前には、沢山の人だかり…
あそこで買うのかな?
俺は、焼き場の前を覗きこんだ。
そこで俺は驚愕の光景を目にした。
焼かれた焼き鳥が、タレの入ったボックスへと次々と置かれていく。
そして、置かれた焼き鳥を、客たちは自分でボックスから取りあげ、七味を付け皿へと乗せている。
どういうスタイルなんだ…
どーすればいいんだ??
俺は戸惑っていた…
他の客を観察した。
新規の客が、焼き場の人に皿と酒を頼んだ。
そしてお酒がくる間に、思い思い好きな焼き鳥をとって皿に乗せ酒を貰い金を払っていた。
キャッシュオンデリバリー…セルフスタイルか…
よしっ…意を決し俺は焼き場へと飛び込み皿と酒を注文した…
さて、酒がくる間に焼き鳥を取らなくては…しかしどれがどれだかわからない…
焦る…
俺は、慌てながら適当に4本見繕った…
酒がくる。
金を払おうとしたら「其処で食べるなら後でいいよ」と言われた…
どうやら焼き場の目の前は店内扱いのようだ…
道路を挟んで外に置かれたテーブルなどで食べる場合は外扱いでキャッシュオン
俺は脇のテーブルに酒と焼き鳥を置いた。
ガンガンに焼き鳥の煙が襲ってくる…
真横では焼き鳥を取り合う人々
目の前では焼き場のライブ…
酒を一口飲み気を落ち着かせる。
よし…早速食べてみるか…
焼鳥を口へとほうり込む。
うっうめー…
俺は、一気に焼き鳥を頬張り酒を煽る。
そして第二陣を皿に取り酒を追加。
レバー最高!
最高にうめー
最後にもう2串と酒を追加…
煙の匂いを肴に、残りの酒を胃へと流し込む。
お会計を頼む…
驚愕1本70円~では無く全て70円…
串の数を数えて飲んだ杯数をきかれお会計。
2000円でお釣り…神
お釣りで缶チューハイをコンビニで買い、体中に染み込んだ焼き鳥の匂いを肴に家路についた。