茂原 足地蔵尊蒼天/秘境にある謎の巨大な足の仏様
茂原 足地蔵尊蒼天
数年前に、茂原へと、サイクリングをしていた時の事だった…
視界に写る、どこか懐かしい風景。
柿の木と、森林のコントラスト。
ノスタルジックな気分に浸っていた。
ゆるやかなカーブを曲がると、崖の方に鳥居が見えた。
鳥居の、右奥へと視線を移すと煙突のような物が見える…
一体なんだう…と思いながら少し進むと…怪しい風景の看板と異国の文字が…
これは…いったい…奇怪な…
俺は、自転車を止め近づいた。
文字の先には、足を模った木に仏像が彫られた置物。
その奥には、崖の奥へと続く階段。
怪しい文字に謎の仏像…崖へと続く道…
好奇心が押し寄せてくる。
階段を上り崖の上へと向かう。
ドキドキが止まらない。
わっくわっくさせてよ~
階段を上ると、埴輪っぽい馬…そしてまた足の仏像…
その奥には、舗装されているが、手入れがされてなく荒れた道が続く。
危険なにおい…マダニや蛇がいるかもしれない…
ここで引き返すか…いやここは「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」
またも、足が…いったい誰が何のために…
崩れかけた看板が俺を襲う…
俺は、ひらりと交わし奥へと進む。
先程、下から見えた鳥居。
しかしこの鳥居の先は崖…
くぐり抜ける事などは出来ない…
恐怖…
岩が崩落した道を駆け上った…
その先にいたのは…
「あし…2足!!」
これまた奇怪な…
先程、下から見えた煙突のような物体は、足二足だった…
近づき、間近で見る…
デカい…めちゃくちゃデカい…
水道…
いったいこれは、何なんだ…巨大な手水舎なのか……
辺りを見回す…
カエル…庭…池…絶景…テラス…
頭が、パ二クル…
後を振り向く…
すると、奥に上へと続く階段がある事に気が付いた。
まだ…上があるだと…
俺、は階段へと近づいた。
階段の手前に、荒れた謎の小屋があった。
小屋の中は、まるでラジオのDJブースの様だ…
ここで、何かを発っし、小屋の外のスピーカーから、世の中に何かを語りかけていたのかもしれない…
その答えが…階段の上にあるのかもしれない…
俺は、怖かったが意を決して階段を駆け上がった。
階段の上には、謎の祠があるだけだった。
しかし、そこからは凄いパワーを感じる。
俺は、気が付くと手を…いや足を合わせ涙を流していた。
そして振り向くと絶景が、視界へと入り込んで来た。
この景色神…
沢山の謎を残し、俺はこの場から去った。
いったい誰が、何の為に、作ったのだろう…
神社を後にすると、急に日が暮れだした。
すると、いい感じの焼鳥屋が妖艶な光を放っていた。
俺は、吸いこまれるように店に入り茂原で一泊して帰る事を心に決めた…