町焼肉 東上野にある昔ながらの老舗焼肉屋「東京苑」
東上野 老舗焼肉屋「東京苑」
町焼肉…
それは…
大型チェーン店ではなく…
昔からやっている個人経営の店…
俗に…
大衆焼肉とよばれているアレだ…
どこの町にある大衆焼肉…
俺はそれを町焼肉または野良焼肉と呼んでいる…
上野で終電を逃し、朝まで飲んだ日の事。
俺は、道端で気を失っていたようだ…
腹が減り目を覚ます…すでにお昼前…
辺りを見回すと、コリアン焼肉街が視界に入った。
焼肉か…起き抜けから焼肉…
悪くないな…
俺は、そう呟きコリアン街を徘徊した。
昔ながらの良い感じの店が沢山あるが、まだ店が開いてない…
路地裏へと入り込む…
そこは…まるで異世界…
そして右も左も焼肉屋…
そして、いい感じの店が視界に入りこんできた…
東京苑…名前も良い…
そしてこの感じ…そう…フォトジェニック…
年季の入った扉…
もう営業しているようだ…
ここだな…
俺は、吸いこまれるように扉を開けた。
店内へと入る。
1階は2席。
奥のテーブルは、肉の仕込をしていた。
手前のテーブルへと案内された。
座席。
そして卓上に業務用の焼肉ロースター
往年のオールドスタイル。
最高。
俺は、迎え酒にレモンハイを頼んだ。
そしてカルビとライスに馬刺しのユッケを注文した。
レモンハイを飲み肉を待つ。
店内をみわます。
サイン色紙が大量にある。
かなりの有名店のようだ。
ほどなくして肉が運ばれてきた。
これは…。
美味そうなカルビだな。
そしてフォトジェニックな肉感。
早速肉を焼く。
片面を焼いたら裏面…
無我の境地…
何だろう…ロースターで肉を焼いている時って無心…
悟りを開いた気分だ…
いうならば、まるで瞑想をしているようだ…
焼けた肉をタレに付け、ご飯の上に乗せる。
そして米を肉で巻き口へと放り込む…
うまい…
最高だ…
胃袋が喜んでやがる。
幸せを、噛みしめていると馬刺しのユッケが運ばれてきた…
これまた、なんて美味そうな食べ物なのだ…
観ているだけで、脳内にエンドルフィンが分泌しまくる。
ヤバい…
ミートトリップ。
これまた米と食す。
最高…
玉子…きゅうり…米…肉…
口の中でケミストリーする…
はんぱねー
極上の化学反応…
咀嚼すればするほど旨みがます。
米って最高…日本人に生まれてきて良かった…
至高の一時を楽しみ、俺は家路に着いた。