閻魔様が睨みをきかし盗賊と遊女が眠る地/流山 閻魔堂
流山 閻魔堂
閻魔堂
それは、本尊が閻魔大王で、堂内に座像が安置されてい場所…
東京都江東区深川の有名な「えんま堂」など、日本全国津々浦々に存在する閻魔堂…
そんな閻魔堂が流山にもある…
流山で仕事を終え駅に向かう途中だった…
民家の中に突如現れたお墓…
しかし何だろう…この感じ…
広々とした入り口に井戸…ひらけた空間にヤシの木…
異空間な雰囲気…
少し気になったがスルーして行こうと思った…
しかし…
ゴミ捨て場の脇に掛けられている表札に書かれた文字が視界に入りこんだ…
え…ん…ま…堂…
閻魔堂…だ…と…
閻魔がいるのか…??
俺は気になり敷地へと入っていった…
敷地内には無数の古びた祠があった…
ここに閻魔様がいるのかと思ったがこれは何と…
流山のネズミ小僧こと金子市之丞の恋仲だったといわれる遊女 三千歳の墓だった…
そして…
その、はす向かいには金子市之丞の墓もあった…
金子市之丞は、金持ちの家に盗みに入り貧乏な人達に金を配ったと言われる流山のネズミ小僧…
これはもしや…回向院のネズミの墓同様、運気があがるパワースポットかもしれない…な…
次の瞬間背後から強い視線を感じた…
振り向くと…
民家?
いやお堂?
おそるおそる近づく…
ガラス戸をあけると…
そこには、罪人に睨みを利かす閻魔様が…
悪い事はするなよと閻魔様の鋭い眼光が俺を見ている…
俺はそっと扉を閉めた…
金子市之丞は閻魔さまに永遠を睨まれ続けているのか…
盗みや悪い事は、する物じゃないな…