【市場飯】千住の魚河岸 足立市場の「しいはし食堂」の牛丼【朝飯】
【市場飯】千住の魚河岸 足立市場の「しいはし食堂」の牛丼【朝飯】
仕事で、東京のゲットードヤ街山谷に1週間程滞在していた時の事だ…
山谷の朝は早い…
毎朝のように朝5時に泥棒市に行き、朝5時からやっている大倉屋のけんちん汁を食べ、近隣の飯屋で朝飯を食べる。
そんな毎日。
ある朝俺は、泥棒市の後千住大橋の方へと足をむかわせた。
視界に飛び込んで来た市場の文字…
市場か…男は市場を前に入らずにはいられない生き物…
気が付けば俺は市場内に入り飯屋を探していた。
一軒の店から強いシンパシーを感じた…
しいはし食堂…
うむ…ここにしよう
店内へと入り席へとつく
メニューに視線をおとす…
ほうほう…アジか…
アジフライそれは男の欲望…
亭主に、アジフライと注文をしようとした次の瞬間だ…
壁に掛ったメニューに牛丼の文字を見つける…
東京牛丼スタイル…それはアジフライを凌ぐ思考の一品…
牛丼を愛し牛丼に愛された男
俺は口から出かかった「アジ」の文字を飲み込み牛丼を頼んだ…
ほどなくして牛丼が運ばれてきた…
完璧なルックスだ。
コンニャク、玉葱、肉…
素晴らしい…
早速一口、口へと頬張る。
みかけより薄味…しかし味わい深いおふくろの味…いや東京の味…
むかしながらというのだろう…ノスタルジック…
沢庵を食べる。
プレイバック昭和。
IN豚汁。
バモラ。
おちつく。
無我の境地。
最高の朝食。
俺は、心の中で亭主への感謝を祈り、会計をテーブルに置いた。
店を出ると、無人の自転車が空を走っていた。
ET…
いやこれは…伝説の幽霊自転車…Byゴリラーマン…
夢でも見ているのだろう…
俺は市場を後にしホテルへと戻った。
市場を出た所に、伝説のゆで豚喫茶みどりが…
しかしゆで豚は終わっていた…残念…
次回、モーニングを食べにこようと心に誓った。