検見川の住宅街にある逓信建築の廃墟「検見川送信所」
検見川の住宅街にある逓信建築の廃墟「検見川送信所」
廃墟…
それは男の浪漫…
なぜか、滅びた場所や文明に人々は魅了される…
なぜなのか…
なぜなのかしら…
なぜなのだろう…
ある晴れた日、ある日のある場所…
俺は、仕事で住宅街の中をかけずりまわっていた…
そんな住宅街に突如現れた野原…
生い茂る雑草の中に、怪しく佇む建物が見える…
何だろう…
いったい何なのだろうあの建物は…
押し寄せる好奇心…
近くで見たい…
しかし、バリケードがあり中へ入れない…
少し周辺をうろうろすると…
一部バリケードが破壊されている場所を発見…
しかし生い茂る雑草が行く手を阻んでいる…
諦めるか…
俺は諦め仕事に戻ろうとした…
しかしだ…
バリケードの終りに、一本の獣道が…
終わりの始まり…
この道の奥に…
あるのか…
行けばわかるさ…
俺は、獣道を歩き進んだ…
数十メートル進むと廃墟が姿を現した…
何かの施設だったようだ…
学校?
病院?
近づく…
全ての窓…
扉が…
封鎖されている
入口らしき場所も閉ざされている…
そして落書き…
廃墟と落書き
切っては切り離せない…
裏手に回る…
植物が浸食し
建物を飲み込んでいる…
まるで世紀末…
SFの世界…
飲み込まれ朽ちてゆく建物…
鉄と緑の調和…
自然と科学…
始まりの終り…
世界の果て…
俺は、仕事へと戻った…
いったいあれは何だったのだろう…
そして俺は仕事中に何をしていたのだろう…