豊島園 本性院/ハンドメイド感満載な粋で乙な仁王像
豊島園 本性院
ある晴れた日曜日。
気が付くと俺は、豊島園駅にいた。
初めて降り立つこの地。
ビシビシとヤヴァイ雰囲気を感じていた…
大江戸線の駅を出ると、目の前に広がる大通り…
感じる…
やたら豪華な家が、連なっているなと思ったら…
この通りにある全ての建物は寺だった…
寺の壁から除く紅葉に目を奪われながら歩いていると。
一軒の、お寺の前に造園業のトラックが止まっていた。
庭の手入れをしているのかと、中をチラッと除いた瞬間…
全身に、衝撃が走った。
視線の先に何かある…
しかも、かなりやばい何かが…
俺は、寺の中に駆け寄った。
こいつは…
仁王像…
すごいハンドメイド感だな…
いや…よく考えれば、古い仁王像の全ては、ハンドメイドか…
にしても、その、何というか…ユニークだな…
俺は、マジマジと、2体の仁王像と、にらみ合った。
これは…最初少し変だと思ったが、見れば見るほど、だんだんと良き物に見えてくるな…
あえての、「くずし」という事か…
ここに、立派な仁王像があるよりも、少しくずした雰囲気の仁王像のが、この庭や寺にはマッチしている…
そんな気がしてきたな。
絵画で、いう所のピカソ的な感じ、なのかもしれない…
達筆でアーティスティックな文字。
間違いない…仁王像を設置した住職さんは、粋で、ひょうげた方なのだろう。
そう考えると、足元の天頭鬼も、良き物に見えるな…
とっても素敵で、アーティスティックな、お寺だったな。