高さたった1.5m!もはや人口洞窟だ!泉岳寺にある「高輪橋架道橋」
- 2017.12.23
- 港区
- 洞窟, 高架下・路地裏・地下街
都内一低いと言われている「高輪橋架道橋」
洞窟のような場所。
空洞になっている場所。
そんな場所を歩きたい。
なぜかって心が落ち着くからだよ。他に理由なんていらないだろ。穴があったら入りたいそれが男ってもんだろ?
そんな男の欲求を満たしてくれる人口の洞窟が港区の泉岳寺にあると聞いて行って来た。
それは駅から歩いて3分ほどの所にあるガード下だ。
その高さなんと1.5m!低い…
看板から坂道を下りガード下を目指す。
坂道を下ると線路の下に、ぽっかりと大きな口を開けて待っている人口洞窟があった。
どうやらここが入口のようだ。
パッと見ちょっと低いなぐらいの印象だったが、ここから漆黒の闇の世界が続いているとは、この時はまだ想像もしていなかった。
さー入洞だ!といざ近づいて見ると…これは…かなり低いな
入洞するやいなや、英語でAs soon as!
頭上から凄い衝撃音が!
何事だ!!と視線を上にあげると列車が頭上を、走り抜けていくのが見える。
なんて美しい光景なんだ。
胸の高鳴りが聞こえてきた。
間違いない俺は今この人口洞窟に興奮している。
列車が通り過ぎた後、視線を少しずらすと天井の位置が高くなり、「まさかもう終わりなのか!?」と思わされたが正面を見なおすとそこには…
さらに一段と天井が低いジメジメとした洞窟が続いていた。
どうやらここからが本番のようだ。
俺は興奮しながら奥へと向かって行った。
奥へ奥へと進んで行くと壁に水が滴っている。
ここは本当に東京のど真ん中山手線の下を通るガード下なのか!!?
まるで鍾乳洞にでもいるかのような錯覚を覚える。
そしてさらに奥へと行くと、もう一段天井が低くなっている。
完全に中腰にならないと歩けない高さだ。
いったいどうなっているんだこのダンジョンは!
それからどれくらい歩いただろうか。
いったい自分がどこにいるのかさえわからない。
と思った次の瞬間高さギリギリの車が俺の真横ギリギリを通り過ぎて行く。
身に危険を感じ洞窟トリップから目を覚まし現実に引き戻される。
視線を前にやると出口の日差しが見えてきた。
かなり長い距離を歩いたな。
暗闇から現実世界へ
外へ出ると背後からタイヤのきしむ音が聞こえてきた。
振り向くと、まるで地獄の出口から吐き出されたかのようにギリギリの高さの車が出てくる。
何と異様な光景なのだろう。
洞窟も楽しかったがこの光景もまた乙だな。
しかしこの光景もこの洞窟も東京五輪に向けた山手線「新駅」の工事の為無くなってしまうと噂されている。
生きている内にこの人工洞窟を歩けた事を幸運に思う。