南千住 円通寺/巨大な黄金観音に弾痕の残る黒門

南千住 円通寺/巨大な黄金観音に弾痕の残る黒門

南千住 円通寺/

巨大な物体。

何故か人々の心をつかむ。

時には恐怖を感じ。

時には神格化し崇拝する…

以前、仕事で南千住の街を徘徊していた時の事。

俺の視界に突如怪しい建築物が飛び込んで来た。

なっなんだ…あの城のような建物は…

気になる…

気が気じゃいられない…

俺は走りだし建物へと向かった。

ここっぽいな…

俺は門をくぐり抜け中へと入った。

そこで、俺は信じられない物と出会っちまった…

こっ…これは…

か…神…

しかもデカい…

美しい…

俺は、感極まりそこに立ち尽くし涙を流した…

一体此処は何なんだ…

巨大観音の素晴らしさに、崇高な宗教団体かと思ったが、歴史ある高貴なお寺だった。

視線を巨大観音から下へと移すと、何やらヤバいオーラを放つ門があった。

門へと近づく。

良く見ると無数の穴…

これは男根…いや弾痕に違いない…

調べてみると上野戦争で激戦となった寛永寺の黒門だった。

やはり無数の穴は弾痕だった。

その生々しい戦争の痕が、禍々しいオーラを放っているように感じるのだろう。

その他に境内には、ヤバい雰囲気の場所が多数あった。

バイクと仁王様によって閉ざされた門。

そして、お姿を小さくした観音様とブッタ…

俺は、賽銭を入れ手を合わせ上野戦争の人日の魂を弔った。

すっかり仕事を忘れ、お寺を楽しんでしまっていたな…

現実に引き戻された俺は、慌てて仕事へと戻った。