噂の行列店 創業66年以上 築100年以上 掘っ立て小屋のような名店/銚子 犬若食堂
銚子 犬若食堂
行列…
それは…ひとの心弄ぶ
行列の先に何が待っているのか…
夢…希望…絶望…
その答えを知りたくて…今日も俺は行列店へと並び続ける…
一年程前、ふらりと銚子へ里帰りした時の事…
外川駅で銚子電鉄を降り、街を散策していた…
昔は無かった謎のモニュメントが駅に出来ていた…
駅前に放置され、潮風でやられまくっている銚電昭和ノスタルジー館と比べると、随分ポップだな…
犬岩でも観に行くか…
海沿いへと向かう。
バラック小屋のような古い建物が並ぶ…
そういえば…昔…この辺りにボロイ食堂があったような気がするな…
子供の頃の記憶を探る…
数メートル進む…
バラック小屋の先には…
食堂は、まだあった…
しかも行列…
30年以上前…子供の頃からこのディティールだったこの店…
幼い頃の記憶が蘇る…
しかし食べに来た事は無かった気がするな…
人気店だったのだな…行列の先が気になるな…
俺は列へと並んだ…
30分程並び店内へと案内された…
ふと視線の先に書かれていたサインに目が止まった…
こっこれは…ぺ…レ…
視線を棚へと移す…
ダーイシ…
☆3つ
そういう事か…
どうりで行列が出来ているわけだ…
壁に書かれているメニューを確認して注文をする…
注文したハイボールがテーブルに置かれた時に、ダーイシだけが行列の理由じゃなかった事に気が付く…
グラスが……キンキンに冷えてやがる…
缶入りの酒を最高に美味くする工夫がされてやがる…
そして…この…お通しの海老…うまい…
最高に酒に合いやがる…
酒が進む…
あっありがてえ…
そして酒の肴に頼んだアジのたたき…
お通しが美味すぎて既に2杯目に突入…
アジのたたきも…うま…うますぎる…
酒とアジを楽しんでいるとサルエビのかき揚げ定食が運ばれてきた…
このビジュアル……
フォトジェニック過ぎる…
そりゃ行列だわ…星三つだわ…
まずは、残っていたアジのたたきと米を一緒に…
くぅ~ありがてぇ…
農耕民族に生まれてきて…良かった…
米最高…
続いてかき揚を醤油と大根おろしで頂く。
神…
うますぎ…
そして米…
はじけてまざる…パワーボール…
サルエビのかき揚げが、美味すぎて顔をくしゃくしゃにして頬張っていると…
たまに顔だけだしに来てるらしい、ご年配の女店主が話しかけて来た。
アジシオで食った方が美味という事だった…
アジシオをかけて食う…
美味い…至高の料理だ…
またあまりの美味さに顔を弛緩させていると…
ご年配の女店主が話しかけてきた。
そして女店主の昔話しを肴にもう一杯ハイボールを飲んだ。
86歳で戦時中はこの辺りで竹槍持って銚子の町を守ってた話し…
この店の建物が築100年以上たっている事…
聴いていてとても心地よい話…俺の舌も饒舌になる…
昔この辺り住んでいた話し…俺の家族の話…
楽しくなり、もう1缶ハイボールに手を伸ばした…