柏公園/ホームレス集落と謎の忠霊塔にプッシュホン型すべり台
千葉県柏市 柏公園
公園…
公衆が憩いまたは遊びを楽しむために公開された場所…
決して人が住む為に造られた場所では無い…
しかし東京は玉姫公園を始め、全国津々浦々には、人が生息している公園が多数存在する…
あれは、1年程前に仕事で柏へと行った時の事…
ほとほと歩き疲れ果てた俺は、公園で休む事にした。
公園へと入りベンチを探した。
そんな俺の目の前に、とんでも無い遊具が姿を現した…
電話や…
巨大な電話…
一体こりゃ何なんだ…
裏へと回り込む…
すべり台…
なるほど…
童心に返った俺は、すべり台を滑る事にした…
そして、電話機の上に驚愕の事実に気が付いた…
受話器や…
あそこにあるベンチ…受話器やねん…
いったい誰が…何のために…
俺は、すべり台を勢いよく滑り降りベンチへ駆け寄った…
電電公社オフィシャルやねんこれ…
微妙に上がり出す俺のテンション…
この公園何かある…
俺は奥へと走り出した…
すると忠霊之碑と書かれた謎の塔を発見した…
一体これは…
近づくと頑丈な鍵で門は閉ざされている…
周りを見渡してもどういった経緯の忠霊塔か記述が書かれておらず謎だ…
気になった俺は、OKグーグルで調べた…
『昭和18年に柏陸軍墓地忠霊塔として建設され、終戦後、忠霊塔は破壊されたが、昭和33年に再建され現在に至っている』とのことらしい…
しかし陸軍の資料の中に柏陸軍墓地が無いらしくまた、柏市もこの公園に建つ忠霊之碑については一切公表していない…
いったい誰が建てたかなど詳細が分からない謎の忠霊塔のようだ…ミステリー…
俺は、塔へと近づこうと裏手へと回り込む…
てか壁ひっく…
このまま中に入れるじゃん…セキュリティ…ガバガバかよ…
と思った次の瞬間だ…
奥に見える青い物体に意識が写った…
何だあれは…
俺は奥へと走った。
そして視界に入りこんで来たのは…
オウムの群…
いやこれは…テント村だ…こんな所にも集落が存在したのか…
俺はオウムの怒りをかわぬよう…
恐る恐る腐海へと近づいた…
木と木の間に貼られたロープに吊るされた洗濯物や傘…
感じる生活感…
見晴らしの良い景観…
何かいいねココ…
表へと回る…
テントの前には自転車が止まっている…
どうやらここの住人達は、今テントの中にいるようだ…
すると右のテントから俺と同年代位の住人が出てきた…
慌てた俺は、とっさに会釈をした…
すると笑顔で会釈を返してくれた。
俺は「お出かけですか?」と尋ね
彼は「仕事です…あなたは?」と訪ねられ…
仕事で休憩している事を思い出した俺は…
「あっ僕も仕事です…」と答えると…
「ふ…仕事ね…」と、はにかみながら自転車に乗って颯爽とさっていった。
てか仕事してるんだな…
働いていてもここに住む理由…感慨深いな…
俺は仕事へと戻った…