海の上に浮かぶ孤高の駅/横浜 鶴見線「海芝浦駅」

海の上に浮かぶ孤高の駅/横浜 鶴見線「海芝浦駅」

鶴見線 海芝浦駅

鶴見線…

変わった駅が多数存在する路線…

主に鶴見区周辺の工場地帯をひた走る…


数年前の事…

仕事で鶴見区の東芝の工場へ鶴見線で向かった時の事だった…

初めて乗る鶴見線…適度な揺れ…眠気を誘う…

俺は、気が付くと眠りこけてしまっていた…

電車が止まり、終着の海芝浦へ着いたアナウスを、半寝ぼけの状態で頭の奥で確認し列車を降りた…

次の瞬間…旋律が走る…

海…

列車を降りるとそこは海…

目の前が海では無く…

海の上に駅が浮いていた…

なんてこった…

俺は、まだ脳がしっかり起きておらず夢でも見ているのかと思ったが…

周りの人々もその幻想的な雰囲気に驚きを隠せずにいた…

夢ではないようだな…

俺は駅のホームから海へ愛を叫んだ…

青春…

そして俺は、仕事でこの地へ来た事を思い出して改札へと向かった…

びっくりな事に、改札出てすぐ目の前が東芝だった…

しかも…この駅、東芝の関係者以外、改札から外へ出れないようだ…

つまりは、東芝専用…

何て…何て変わった駅なんだ…

駅から出るのに縛りがあり…海の上に浮かぶ…こんな駅があったなんて…

俺の下腹部が高揚感から熱くなるぜ…

速攻で仕事を終え帰ろうと思ったが…列車の本数が少ない為、発車時刻までまだかなりあった…

この地には東芝しかない…さてどうしようかと思ったが…改札内駅のホームの端に公園を発見…

何の為に造られた公園なのだろうか…

俺は、公園から海を眺め時間を潰した…

列車の発車時刻になり俺は列車へと乗った…

何だか変わった駅だったな…

最高なんですけど…