まるで異世界への入り口…謎の通路「西銀座JRセンター」

まるで異世界への入り口…謎の通路「西銀座JRセンター」

新橋/西銀座JRセンター

アーケード…

謎の通路

高架下…

東京には、人知れずひっそりと存在する通路が多数存在している…

そして口をぽっかりあけて待っている…

あれは数年前の事…

仕事で銀座へ行った時の事…

銀座で一仕事終え次は新橋へと向かう…

俺は、とてつもなく急いでいた…

その時だった…俺の視界に入りこんで来た「西銀座JRセンター」の文字…

そしてよく見ると新橋方面近道とある…

まじか…大海で浮木に出会うとはこの事だな…

俺は近道へと駆け寄った…

そこには、薄暗い通路が続いていた…

マジか…近道か…

そんな雰囲気じゃないけどな…

恐怖すら感じるな…

しかし背に腹は代えられない…俺は通路へ飛び込んだ…

延々と続く薄暗い通路…それはまるで洞窟…

ほんとに近道なのだろうか…

ひとっこ一人いない…閉ざされたシャッター…廃墟のようだ…

バイオハザード…ネオ東京…いやコインロッカーベイビーズのような世界感だ…

俺は恐る恐る進んで行く…

ここが銀座から新橋へと続く道だという事を忘れさせる…

外は今お昼過ぎ…ピーカンのお天気だった事すら忘れさせる…

いったいこの通路で何があったのだ…何故誰も通っていないのだ…

本当に通り抜けてよい所だったのだろうか…

まじか…

何なら事件に巻き込まれてもわからなそうだけどな…

体中に感じる恐怖。

しかし途中…唯一営業していそうな店が一軒あった…

営業時間外なのかシャッターは閉ざされている…

こんな所で営業なりたっているのだろうか…

しかし、これでちゃんとした通路だという事がわかり少し安心…

さらに奥へと進んで行く

何故か破られた壁画のような物が…

これはいったい…

また恐怖が押し寄せてくる…

俺はダッシュで通路を駆け抜けた…

ゴールが見えてきた…

体中に安堵感がよぎる…

果たして本当に近道だったのだろうか…

俺は、取引先へと急いで向かった…