ハッとしてgood!梵寿綱建築 西台駅編「ルボワ平喜」

ハッとしてgood!梵寿綱建築 西台駅編「ルボワ平喜」

西台駅にある梵寿綱建築「ルボワ平喜」

日本のガウディと呼ばれる建築家・梵寿綱。

奇抜でお洒落。

異空間。

非現実…現実を忘れさせるようなスペース…

そんな、数十年前に造られた梵寿綱建築が都内に点々と存在する…


あれは数年前、仕事で西台駅へ行った時の事だった…

俺は、大通りを歩いていた。

ふと視界に写り込んだ古ぼけたマンション…

何だろう…

何か感じる…大地の怒りのような何かを…

俺は違和感の正体を確認する為に歩道を渡った…

そしてマンションに近づき違和感の正体に気が付いた…

親指!!!!!!!!!!!!!!…

親指が召喚されマンションをぶち破ってやがる…

いったい…誰が…何の為に…

あまりの衝撃に、眩暈を覚えた。

俺はフラフラと歩き出した…

すると今度は、まるで蜂の巣のような花柄のエントランスが姿を現した…

こりゃ…なんつーお洒落な…
あまりの衝撃に感動を通り越し、若干の吐き気を覚えた…
そして振り向くと…

うぉぉぅおぅおぉぉぉぉ…

俺の気持ちを先読みしたかのように半漁人が口から何かを吐き出していた…

オロロロロろろろおろっろという音が今にも聞こえてきそうだ…

眩暈、吐き気、驚き、感動…

色々な感情が体中を走った…

俺は、ふらふらと、のけぞるように、重厚でお洒落な扉の奥へと、吸い込まれていった…

エントランスの奥には、さらに異世界のような素敵な空間が広がっていた…

上を見上げる

ステンドグラスから差し込む光…

まるで、海外の教会にでもいる気分だ…

奥へと行くと巨大な鏡がある…

まるで何処までも、空間が続いているような錯覚をおこす…

軽くトリップ…

あなぐら…

まるで、ガラスの迷路の中…

道に迷いながら奥へと行く…

仕事の事なんかすっかり忘れ…

好奇心を刺激され続ける…

エレベーター…

ピカソのようだ…

右へ左へと彷徨い続ける…

まるで洞窟…

意識が遠のいていく…

何処をどう歩いたかわからないが、気が付くと俺はマンションの裏側にいた…

マンションを見上げる…

良く見ると壁のレリーフもいかしている…

まるで地層のようだ。

とても素晴らしいマンションだった…

好奇心も満たされ表通りに戻り帰ろうとした時…

再び親指が視界に入った…

親指の存在を、すっかり忘れていた…

再び目にした親指は、まるで楽しかったかい?グッとだっただろ!と言っているようだった。

ハッとしてグッと…

さぁ仕事だ…