【荒川区】まるで地下洞窟…旧三河島汚水処分場喞筒場施設
旧三河島汚水処分場喞筒場施設
都電荒川線の荒川二丁目駅の目の前…
三河島水再生センター…
ここに…
大正11年から平成11年まで稼働していた日本初の近代下水道施設がある…
現在は国の重要文化財として保存されている…
予約をすると…
見学が出来る…
正面玄関…
係りの人間に…
見学の旨を伝え中へと入る…
見学は…
説明会から始まる…
席に着くとパンフレットが置かれている…
パンフレットの中には…
マンホールカードも入っている…
ヤフオクで2000円程度で売れる為…
最近は…
このカードだけが目当てで来て…
カードを貰うと建物を観ずに帰ってしまう人が多い…
その為…
マンホールカードが目当てで来たのか聞かれた…
建物が目当てですと言ったら「それは良かった!しっかり説明致しますね。」と説明会は始まった…
ホワイトボードの資料とビデオでの説明会が終わったら外へ…
まず最初に…
入り口にある門衛所へ…
国の重要文化財に指定されている…
正門は平成2年に改築されているため文化財として指定はされていない…
この壁の凹凸はデザインとしてわざとつけている…
当時主流の技法だった…
日本の下水処理場発祥の地として石碑が建てられている…
このマンホールの下は…
このようになっており下水が流れている…
流れている水は…
その先にある旧三河島汚水処分場喞筒場施設へと昔は流されていた…
現在は使用されていないので…
水は手前で新しく作られた水路へと逃がし…
三河島水再生センターの方へと流している…
ここでは水がさらに下へと落ちていく「ザーザー」した音が聞こえる…
使われていた時は、このように二股にわかれて目の前の旧三河島汚水処分場喞筒場施設へと下水が流れていっていた…
ここにあるマンホールは…
マンホールカードに使われている写真のマンホール…
メンテナンスだったり下水の流れを一時的に止める扉をここで操作していた…
下へと降りて行くと…
東・西沈砂池がある…
ここは水を池の中でゆっくり流して、下水中の土砂を沈殿させて、取り除く場所…
左側にはあとからパイプなど付けられている…
右側は昔の状態に戻すために撤去されている…
この穴から…
下水がゆっくりと流れ出てきて…
ここのフィルターで…
ゴミをとっていた…
引き上げられたゴミは、ここで土運車というトロッコに乗せられ…
ケーブルカーのようなシステムで運ばれていた…
その時の線路の一部が保存されている…
建物の金属は八幡製鉄の物が使われいる…
そしてついに…
下水の量を計測するヴェンチュリー管という設備が地下にある事の説明をうけ…
メットを被ったら…
地下世界へと行ける…
暗渠と呼ばれる地下水路…
瓦に空いている四つの穴は水流で瓦が剥がされない為の工夫であけられている…
ヴェンチュリー管と呼ばれる設備…
奥には…
ポンプがある…
ポンプを通り水が上へと吸いあがる…
地下洞窟はさらに右へ左へと広がる…
水はここでも…
ポンプに吸い込まれていく…
地下ダンジョンを楽しんだら…
地上へと戻る…
喞筒(ポンプ)室…
この建物は近代建築への走り…
中にある…
水量を計測する…
ヴェンチュリーメーターは…
海外のジョージケント社製で大正11年に輸入された物…
当時公務員の初任給が50円程度だった時代で32860円した…
超高級品…
天井はトラス構造…
世界遺産の富岡製糸場と同じ技法…
最後に施設を一望しながら総括…
この処理施設が無ければ今の下水処理技術は無い…
1時間~1時間半位と聞かされていたが丁寧に説明してくれた為…
次の見学会の人にぬかされ全行程で2時間の見学…
これがTOKYO洞窟クオリティ…