パラレルワールド…生ける廃駅…東成田駅 a.k.a 旧成田空港駅

噂の第5ゲート…旧成田空港駅a.k.a 東成田駅
旧京成本線…
東成田線…
噂のKS44への路線…
そこにあるのは…
東成田線の終点かつ芝山鉄道線の起点駅…
ある晴れた日…
俺は…
成田駅の自販機コーナーの前にいた…
暑さにやられ…
アイスを買い…
頬張る…
急に糖質を接種した為か…
急な眠気が俺を襲った…
意識朦朧としながら…
京成成田駅から成田空港へと俺は向かった…
心地よい揺れに…
寝てしまい…
目が覚め…
降りた駅は…
間違いなく…
なりたくうこう駅…
しかし…
様子がおかしい…
駅のホームには誰もおらず…
薄暗い…
いったいここは…
壁の売店への矢印を頼りに…
ホームを歩く…
閉ざされた乗務員室…
片側が封鎖されたエスカレーター…
改札口への階段…
これが…
本当に…
経済大国と呼ばれた日本の…
海外への玄関口なのか…
俺は怖くなり…
慌てて階段を駆け上がった…
そこは…
何やら…
フロアの左側が封鎖されている…
封鎖されている壁の奥を覗くと…
飲食店の廃墟がある…
これは…
いったいどういう事だ…
視界をさらに奥へとむける…
どうやら…
逆側のホームへいくフロアが閉鎖されているようだ…
奥へと進む…
出口の文字が…
恐怖を誘う…
恐る恐る…
足を進める…
行き止まり…
廃駅…
いや…
電車で来たし…
まだ寝ぼけているのか…
いやいや…
眠気は完全に冷めている…
パラレルワールド…
自販機コーナーでアイスを食った世界線だというのか…
駅員に尋ねようにも…
閉ざされている…
もう一度…
心を落ち着かせ…
出口の矢印の方へと向かう…
途中…
スカイライナーの古いポスターが視界に入り込んだ…
時が止まっているのか…
頭を悩ませながら…
次に…
指名手配の張り紙に目を向ける…
これは…
知っている顔が並ぶ…
時が止まっているわけでも…
パラレルワールドでもなさそうだ…
しばらく歩くと…
改札が現れた…
これでやっと…
この謎から解放されそうだ…
改札をぬけると…
広々としたフロアには…
ひとっこひとりいやしない…
まだまだ…
このミステリーは終わらなそうだ…
謎のレリーフに…
戸惑いながら…
後ろを振り向くと…
階段…
階段へと近づく…
うっすらと残った看板の文字…
どうやら成田空港駅には間違いなさそうだ…
階段を登ると…
光が差し込んできた…
やっと外に出られる…
俺は…
胸を高鳴らせ…
階段を駆け上がる…
外には車が見える…
俺は外へと駆け出た…
そこは…
道路の中に取り残された小島…
先にある階段を通行不能…
見渡す限り…
大通りの道路には…
歩道は無く…
駅へと戻るしかない…
くそ…
駅の内部へと戻る…
奥に建物に通じる扉が見える…
扉へと向かうと…
立ち入り禁止…
警備犬…
成田空港の文字…
間違いなく俺は…
成田空港駅にいるようだ…
しかし…
俺の知っている成田空港駅ではない…
どうなっていやがるんだ…
そこで目にした案内…
しかたなく駅へと戻ろうと…
エスカレーターへと向かったが…
長く使われていないようだ…
まるで…
ドラゴンヘッドの世界…
しかたない…
階段で…
謎を説くために…
地下世界へ…
いざ舞い戻る…
戻ったはいいが…
いったい…
どこから空港へ行けるんだ…
リアル…
真・女神転生状態…
奥へ奥へと進むと…
長い通路の先に…
何やら文字が見える…
第5ゲートだと…
本当にここは…
駅なのか…
看板の文字…
あきらかに…
成田の文字に貼りなおされている…
ここは元々成田国際空港じゃなかったのか…
恐る恐る…
第5ゲートに近づく…
通っていいのか…
中に人が見える…
思い切って声をかける…
そして俺は…
この謎の駅の全貌を知る事になる…
そうここは…
東成田駅…
成田国際空港の敷地内にあり…
1978年に成田空港のターミナル駅「成田空港駅」として開業したが…
1991年に現・成田空港駅が開業した際に東成田駅へと名称が変更され…
1992年に空港第2ビル駅が開業した為…
ターミナル駅としての役割を終えた駅…
謎は全て解けた…
タイムリープでもパラレルワールドでもなく…
過去の鉄道遺産がそのまま取り残されていただけだったのか…
成田空港までの通路を警備員に教えてもい…
道を戻っていると…
当時の様子が伺えるポスターが貼られていた…
ほどなくして…
成田空港への通路口を発見し…
未来への長い長い…
ワープゾーンを潜り抜け…
無事…
現在へと…
舞い戻る…
新成田空港のターミナル駅の一角には…
右も左もわからない外国人を…
異世界へといざなうパラレルワールドの入り口が…
ぽっかりと口をあけて…
今日も待っている…
Welcome to Japan…
そんな生ける廃駅がある街…
成田シティ…