王子の狐穴「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

王子の狐穴「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

狐の巣穴には神が宿っている。

稲荷神社には、狐の巣穴が「お穴さま」として祀られている場所が多数存在する。

穴好きの俺は、いつもそんな穴を求めている。

某日、そんな「お穴さま」と俺は遭遇した。

「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

それは王子を散策している時に、ふと目にした幼稚園に掛けられていた王子稲荷神社という看板が出会いのきっかけだった。

「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

看板が気になり幼稚園の奥へと進むと、幼稚園の敷地内に神社が併設されていた。

幼稚園と神社。

面白いな。

俺は神社の中へと入ってみた。

「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

中に入ると、すぐ面白い物がある事に気が付く。

手水場かと思いきや砂場…さすが幼稚園完備の神社だな。

「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

さらに面白い物が、有るかもしれないなと階段を上る。

「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

階段を上ると面白そうな物を発見。

願掛けの石に狐の穴跡だと!

穴!

ああこんな所で穴に出会えるなんて。

しかも願掛けの石という謎のオプション付き。

「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

案内の方へと胸を高鳴らせ進んで行く。

参道は千本鳥居のようになっている。

千本鳥居に洞窟を感じるのは私だけなのだろうか…興奮を隠しきれない。

「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

洞窟のような鳥居を潜り抜けると

「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

祠へとたどり着く。

「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

どうやらこれが願掛け石のようだ。

何でも願い事を念じながら御石様を持ち上げた時に、重く感じたら願いが叶わず、軽く感じたら叶うのだとか。

これは…神秘的な石だな…

「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

祠の中へと入ると、御石様が祀られている。

「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

沢山のギャラリーに見つめられながら、俺は願いを念じながら御石様を持ち上げようとした。

おっ…おもてぇ…

まったく持ち上げられない…

デッドリフト 200kgの俺が持ち上げれないだと…

そんなに俺の願いは重たい物なのか…世界平和を願っただけなのだが…

しかたない今度は、個人的な願いを念じ、セカンドトライ!

「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

年末ジャンボ!カモ――――――――――――――ン!

あれ!!軽い!こんなにも簡単に持ち上げられる物なのか…

凄いな願掛け石…思い込みの力なのか…それとも聖なる力なのか…

不思議だな。

「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

願掛け石の祠を出ると、上へと続く階段がある。

きっとあそこが狐の巣穴だろう。

「王子稲荷神社」の「願掛けの石」と「お穴さま」

俺は興奮気味に階段を駆け上がった。

魔界への穴が、ぽっかりと口を開けている。

都会の人混み。
風がビュンビュン。
泣きたくなる場所。
頭の中でリフレインする。
 
B級妖怪の俺ならこの穴から魔界へ行けるはず!
待ってろよ!ゆうすけ――――――――!
体中に落雷が落ちたかのような痺れと激痛が走った…

くそ結界が貼られていやがるぜ…

どうやらこの界峡トンネルでは小さすぎたようだ。

大~~~~~~きな穴がいい…

良き穴との出会いだったが、次は中に入れる大きな洞窟がある穴と出会いたいな…

そして俺は思った駅前で、おでんでも食って帰ろうと。