王子にあるセルフビルド系寺院 飛鳥山観音こと聖徳院

王子にあるセルフビルド系寺院 飛鳥山観音こと聖徳院

王子にあるセルフビルド寺院、飛鳥山観世音こと聖徳院

セルフビルドそれは……

英語で書くと…Self-build…

住宅を自分自身で建てることを指す…

自分でやる事の意味…

そこに悟りがあり哲学がある…

セルフビルド…それは自分だけのユートピア…極楽浄土

全国にはそんなセルフビルダーが作った建築が津々浦々存在する…

数年前の事…

仕事で飛鳥山に行った帰り…

飛鳥山から階段を降り…

王子の駅へと向かう途中…

視界に入りこんだ景色…

一件なんの変哲もないような光景…

一軒家のテラス…

しかしクセが凄い…

違和感…

良く見ると…

荒れた木々の中から

仏塔のような物が顔をだしている…

これは…

いったい…

奇怪な…

隣の場所にも…

テラスに囲まれるように…パコダ…

ごちゃごちゃしていて良くわからないが…

寺が柵に囲まれその上に家が増築されているような感じ…

気になる…

なんて気になる場所なのだ…

胸のトキメキが押し上げてくる…

俺は階段を駆け下りた…

そして寺らしき場所へと駆け寄る…

一見して…一軒家のようだが…

壁と柵に囲まれたの庭を覗くと…

祠や石仏らしきものが祀られている…

そして道を挟んで向かいに…

お地蔵様が…

おお神よ…

ジーザス…

間違いないここは寺だ…

俺は入り口を探した…

しかし見渡す限り…

寺らしき場所は柵に囲まれており…

入り口が見当たらない…

柵の中を覗くと…

柱に飛鳥山の文字…

逆の柱には…観世音…

飛鳥山観世音…

ここは…飛鳥山観世音というのだろうか…

そしてその奥に…

閉ざされた扉が…

ここが入口だったようだが…

今は入れなくなっている…

もしかして…

廃寺なのか…

もう少し柵の中を観察してみると…

柵の向こう…

ベールに包まれていた寺の全貌が…

目が慣れてきて…

見え始めてきた…

今にも崩壊しそうな壁を柵で隠しているような感じ…

もう少し奥へと行くと入り口のような場所…

しかし扉は閉ざされ…

まるで中を隠すバリケードのように…

扉の目にバイクが置かれている…

バイクごしに中を覗く…

やはり入口らしき場所も崩壊寸前…

壁に穴があき…シートがかけられ…

その暗い暗い穴蔵のような入口は塞がれていた…

やはり今は廃寺なのだろうか…

昔は近隣の人々がお参りなどに訪れていたのだろうか…

今でも寺として機能しているのだろうか…

奇怪な…

謎が深まる場所…

そんな日常の一コマ…