都内でジビエ 猪丼を喰らう/両国 山くじら ももんじや
両国 山くじら ももんじや
獣肉。
それは、男の欲望。
あらゆる種類の肉を喰らう、それは甘美な人生。
先日、仕事で両国を回っていた時の事。
「山くじら ももんじや」と書かれた看板の店が視界に入りこんだ。
山くじら…いったい何の店だろう?
店へと近づく。
物々しい鉄格子の奥には、猪が吊るされていた…
ヤッバ…
脇にあった看板に目を通す。
どうやら、山くじらとは猪の事のようだ。
そしてこの店、猪料理の専門店だった。
ビルの入り口側へと回り込んでみると黄金の猪が…
うーん、こりゃ食べて行くしかねーな…
俺は、吸いこまれるように店内へと入り込んだ。
入り口で、先制パンチを喰らいド肝を抜かれた…
鞣した皮が壁に掛けられていた。
はんぱねーな…
今日、捌かれた猪達の皮なのだろうか…
呆気に、とられていると店員さんに、二階へと案内された。
案内されたのは、個室。
いい感じの部屋。
そして、猪の剥製が置かれている。
テンションが、どんどんと上がってゆく…
メニューに目を通す。
猪だけでは無く鹿の刺身もある。
これは…食べずにはいられない…
グラスビールの文字…
飲みたい…獣の肉を、食いながら酒が飲みたい…
抑えきれない欲求…
そして俺は、仕事だという事を忘れ、ビールを頼み白昼夢に興じる…
最高。
鹿の刺身が運ばれてくる。
最高の酒の肴。
すすむビール…
止まらない箸。
追加で肉とビールを頼む。
追加の肉とビールを楽しんでいると、猪丼も運ばれてきた。
豆腐、シラタキ、ネギ、猪肉
最高に美味そうなビジュアル…
薬味で味の変化も楽しめる。
早速、肉にがっつく…
美味い…最高に美味い…
ビールが進む…
昼間っから仕事を放りだし酒を飲み、獣の肉を喰らう…
感じる背徳感が、スパイスになり食欲が増していく…
まるで、昼間から女と興じるヒメゴト。
肉の魔力は恐ろしい…
気が付くと俺はビールを追加していた…