【町中華・B級グルメ】山手にある老舗中華屋「奇珍楼」の竹の子そば
山手にある老舗中華屋「奇珍楼」のチャーハンと竹の子そば
B級グルメ…
それは…
AではなくB…
B級のBを定義してみな
何者にも媚びない…
己を磨いた…
メジャーじゃないが…うまいもの…
それはAを超えるB…
町中華…
それは、街の中華屋…
オリジナルメニューなども豊富で、ハンパなくナンバワンでは無くオンリーワンな店が多く存在する…
ある日の事…
俺はいつものようにトンネルを…自分の人生になぞり…
くぐり抜けていた…
人生のトンネル…
俺は、いったいどこへ行くのだろう…
トンネルを潜り抜けると…
奇怪な看板…
キ…チン…?と読むのだろうか…
キッチンで奇珍…
中国料理か…
看板を通り越す…
店頭…
これは…
レトロだが…
お洒落な店構え…
なんだ…
なんというか…
ハイソだな…
町中華すらハイソ…それが横浜…山手…
ジャパンというより昔の台湾っぽい雰囲気…
俺は何故か拳児のトニー・譚を思い出した…
お洒落な外見に…完全にくらわされた俺は…
店内へと入った…
メニューを手に取り…
思考する…
ふと壁を見る…
メニューが…
メニューまでもが洒落ていやがる…
それが横浜…山手…
茶色をベースに黄色や緑に水色…
この色使い…本物…
しかし…なんだこの感じ…
脳のシナプスが刺激される…
色々なイメージが頭を過る…
昔のファミコンソフト…
マッピー…
パックマン…
ディグダグ…
懐かしのナムコ系ソフトが頭をよぎる…
いや…しかし違うな…
もうちょっとなんだけどな…
思い出せない…
懐かしい記憶が曖昧の中…
隣のテーブルに目を向けると…
大量のシューマイを作成している…
この感じ…
幼い頃…日曜の午後…テレビ…
なんだ…
シナプスが刺激されるが…
一向にリンクしない…
軽くトリップ…
店員に注文を聞かれる…
おれは、シューマイを頼んだ…
ほどなくして…
シューマイがテーブルに置かれた…
よし…
いただくか…
口へと入れた瞬間に広がる肉汁のハーモニー…
まいうー…
気が付くと…
俺はビールを頼んでいた…
ビールとシューマイ…
最高だな…
しかし…
なんだ腹が減ったな…
俺は…もう一度メニューを睨んだ…
たけのこ…ソバ…
竹の子…メンマか…
メンマが乗っているラーメンなのだろうか…
メンマ好きとしては…気になるな…
よしいっちょ頼んでみるか…
俺は…竹の子ソバを注文した…
ほどなくして竹の子ソバが着丼…
これは…
このビジュアル…この色味…
先程の壁のメニューと竹の子ソバがリンクする…
DO YOU KNOW IT…
俺には初めてだよ…この感じ…
オンリーワンや…
このシナチク…オンリーワンや…
俺は竹の子をつまみに…ビールを飲む…
最高…
最高や…
麺も胃へとぶっこむ…
この細麺…
至高や…
そして透き通った黄金スープ…
鏡や…スープの鏡やで…
この感じ…
絶対炒飯うまいだろ…
このラーメンのクオリティなら信じれるぜ…
俺は、さらに炒飯を追加した…
そしてテーブルへと置かれた炒飯を見て俺は驚愕した…
予想の遥か上をいくビジュアル…
色味…
完璧…
そして頂きに置かれた海老…美しい…
完璧なビジュアルに脳が刺激され…
口の中がヨダレの海で溢れた…
ヨダレ充満した口の中へ炒飯をぶっこむ…
ぱね…
うめ…
胃が満たされていく…
脳内に充満していく幸福感…
俺は…シューマイ…ラーメン…炒飯を平らげ…
口の中の油をビールで胃へと流し込み…
入口から外を眺めた…
黄色いガラスから差し込んでくる光…
まるでここは天竺や…
俺は心の中でそう思い店を後にした…